2002年度アルバムベスト10
10位から、カウントダウンしていきます。

10位 LET GO / AVRIL LAGVINE
カナダの17歳、シンガー兼ソングライターの驚異の新人。 米国で1stシングルが大ヒットし、日本や英国でも続けてヒット。ストリートパンク的なルックスとは裏腹に、ポップな曲 を書きます。まだまだ化けそうな感じです。

9位 BOUNCE / BON JOVI
今回のアルバムは世界的にいまいち評判が良くないみたいだけど、相変わらずジョン&リッチーの書くメロディは現代版のポール&ジョンと言っても過言ではないでしょう。
確かに、今作は前作で言うところのこれぞBON JOVIという 「IT'S MY LIFE」的なアンセムがないので、派手さに欠けますが地味ながらスルメ的な良いアルバムです。

8位 I GET WET / ANDREW W.K.
正にDEATH METAL MEETS BEACH BOYSなどの表現が似合う。
確かにDEF LEPPARD的なコーラス。多重録音、あの音の洪水は 奇才デヴィン・タウンゼントに近いかも?!

7位 HI-FI SERIOUS / A
ミクスチャー系のロックだけど、基本的にはポップ・パンクが ヘヴィになったもの。
3作目で本国、英国で大ヒット。現地のヘヴィロック系の雑誌 KERRANG!の表紙になったり、レディングなどのフェスも引っ張 りダコ。サマーソニックで来日もしたし、今年は2月に単独公演も近々。

6位 ウェイストランド / バンジー・ジャンプ・フェスティバル
怒れる若者BJFは、これで3枚目のアルバムにしてメジャーよりリリース第一弾。曲は前作路線の延長ながら、今回もいい曲を書いてます。今、一番楽しみな若手。和製MANICSに近い感じがするかな。

5位 RIFF AFTER RIFF AFTER MOTHER FUCKING  RIFF 
/ THE WiLDHEARTS
Wildheartsは、完全に活動再開。祝新譜(UKではシングル) リリースだしね。日本盤は各フォーマットのB面曲と次のシングルのタイトル曲を一枚にしリリース。
もう解散〜再結成の繰り返しは止めて欲しい。1stの頃の路線に戻ったが、「O.C.D」のあの複雑怪奇な曲展開&ヘヴィなリフにポップなメロディ。ファンの期待に応えた作品となった。
今年は、明日リリースのシングルに、フルアルバムもリリース。期待しても良さそう。

4位 ロックンロール・ミッシング  / スクーデリア・エレクトロ
SEというか石田君は、今年は働き過ぎ。劇団キャラメルボックスのサントラに、アニメ王ドロボウJINGのサントラ、そしてメジャー復帰第一弾のミニアルバム発表と。凄いよ。
今回は初期のテクノポップ路線に完全に回帰。前作のバラエティに飛んだ『5er!』より路線を絞った方がやっぱりいいね。

ここで、11位〜20位までを紹介。
11位 ザ・ワールド・イズ・マイン / くるり
12位 THE MUSIC / THE MUSIC
13位 マイ・ウェイ / エア
14位 E / 奥田民生
15位 BY THE WAY / RED HOT CHILI PEPPERS
16位 YOUR NEW FAVOURITE BAND / THE HIVES
17位 THE DATSUNS / THE DATSUNS
18位 ムーン・ストーン / オリジナル・ラヴ
19位 ハイ・ヴィジョン / スーパーカー
20位 オーディオ・スポンジ / スケッチ・ショウ
前作の『チーム・ロック』から、エレクトロ路線を更に押し進めたくるり。その同世代の感覚が一致したとも考えられるスーパーカー。彼らは、元々全然違う路線で出てきたのだが、やはり色んな音楽を吸収しながら、進化しているんだなと、改めて感心したのであった。
また、今年のUKの台風の目となったSTONE ROSESをもっとグルーヴィーにして、そこへロバート・プラントばりのヴォーカルが絡んでくるTHE MUSICも良かった。
最初は、シングルだけかなと思ってたのだが、アルバム通して良かった。
そして、遂に自分の進むべき道<WAY>を見つけたと公言している車谷浩司のソロ・ユニット、エア。ファンクあり、 ハードコア・パンクあり、ヒッピポップもござれと常に時代の音に敏感に反応してきた彼だが、やっぱり行き着くところは、口ずさむメロディなんだと気付いたみたいだが、今までやってきたことは全然回り道ではないよ。
とにもかくにもスパイラル・ライフぽくなってくれれば尚のこと良しと。
我が道は、とっくに見つけている奥田民生。前作『ゴールドブレンド』でも、相変わらず言葉遊びの連発にシンプルなコード進行を心掛けているが、そこへ来て「マシマロ」 がスマッシュ・ヒットしたことから、拍車がかかってます。
ますます、シンプル・イズ・ザ・ベストになってきております。
今回は、「先週の日曜日」「哀愁の金曜日」「来週の月曜日」とタイトルからしてなめてます。(爆)
レッチリと言えば、WOOD STOCK'94がすぐに浮かびます。頭に電球をのっけてたバカ丸出しのパフォーマンスに、はまり次の日に『BLOOD SUGAR SEX MAGIK』を購入したのが最初。メタル命から、徐々にBURRN!的な考え方から丸くなりつつあったのもこの頃からです。
前作の『CALIFORNICATION』も既に、聴かせるメロを主軸に黄金期のメンバーに戻ったのですが、今作では「BEATLES?」ってくらいにメロ&ハーモニー満載です。
HIVES、DATSUNS共に、あのアラン・マッギー絡みなのですが雑誌等の媒体で騒がれてるもので、一括りにはできません。
HIVESはガレージですが、DATSUNSは紛れもなくHRです。
それもDEEP PURPLEに影響を受けてると公言するくらいですから、頼もしい限り。今年はR&Rの復権も間近です。
本人は違うと言ってるが、マスに向き合ったと思えるオリジナル・ラヴ。田島貴男の原点回帰したと考えられる生音重視の久々に会心の力作となった『ムーン・ストーン』。
1st〜2ndの頃のアシッド・ジャズぽくはないが、サックス、ピアノが非常にいい感じでいた。もちろん、唄は言うこと 無し。
3位からの発表に戻ります。

3位 ONE BY ONE / FOO FIGHTERS
FOO FIGHTERSは、今回のアルバムは2回レコーディングしたみたいだし、特に1〜4曲はたたみかけ疾走感に溢れてる。 後半はメロウにデイヴが聴かせてるよ。

2位 BY THE GRACE OF GOD / THE HELLACOPTERS
HELLACOPTERSは、初期のガレージロックから完全に脱却したバンドになった。ニッケも間違いなく歌が上手くなってるし。曲はしぶいけど、いいメロディだわまじで。

1位 三日月ロック / スピッツ
スピッツが2年振りに発表したアルバムは,捨て曲無しの傑作となり本当にデビューから12年のキャリアを持つバンドには思えません
前作『隼』は、4位にもランクしてるSEの石田小吉のお陰でかなりの力作となったが、今作は亀田誠治の力ももちろんあるだろうけど、まだまだ傑作を作れそうだもん。